To:チームメンバーのみんなへ
今のエッセンシャルには
いろいろなプロジェクトや事業部があります。
その中で私が感じているのは、
プロジェクトごとの色や事業部ごとの色を
もっと作り出してほしいということです。
「エッセンシャルはこういう文化だから、
こう行動するのがふさわしい」
といった考え方を持たないでもらいたい。
なぜなら、そのプロジェクトの仕事内容によって
求められる性格や能力が全く変わるからです。
さて、私は今まで色々な会社を見てきましたが、
特に興味深いと感じたのは出版社でした。
出版社には、編集部と営業部の2つの部署があります。
編集部とは、その名前のとおり本の編集をする部署で、
著者が書いたヘッタクソな原稿を編集して
読みやすくしていく編集者が集まっています。
編集者は、細かい句読点の打ち方にまで気を付けたり、
場合によっては大幅にリライトしたりします。
そのため、内向的であったり、
神経質であったりすることが多いのです。
一方で、営業部は編集部とは反対です。
編集部が作った本を持って書店を回り、
書店に並べてもらうのが営業の仕事です。
ですから、営業部の人は外向的で
話がうまい人ばかりです。
このように、同じ出版社の中なのに、
カラーがまったく違うんですね!
編集部の人は例えるなら寒色系で、
営業部の人は暖色系です。
というか、肌の色が違うことも多いです。
編集部の人は肌が真っ白なのに対し、
営業部の人は肌が小麦色なのです。
前者は部屋にこもって本を読んだり
パソコンをカタカタ叩いているので日焼けしないのです。
後者は外回りをするので、必然的に日焼けします。
このように、編集部と営業部では
カラーがまったく違います。
けれども、編集部も営業部も
会社の理念や価値観については
深いところで共鳴していることでしょう。
これと同じで、エッセンシャルも
プロジェクトや事業部ごとにカラーが
正反対でも構わないと思います。
なぜなら、私たちは多様性を認め、
チームメンバーが自分らしく生きるのを
応援する会社だからです。
理念や価値観に共鳴さえしていれば、
それぞれでカラーを作り出していってもらいたい。
逆に、エッセンシャル全体で
カラーをたった1つだけに固めてしまうと、
いろいろと摩擦が生まれます。
たとえば編集が得意な内向的な人に、
営業部みたいな行動様式を求めたら
本人は苦痛で苦痛でしょうがないでしょうね。