To:チームメンバーのみんなへ
「やる気の適性レベル」と私が考えているのは
「メンバーのうち8割ほどがやる気を出している状態」です。
これはあくまで私の経験則ですが、
どんな組織でも最低2割は
「やる気のないメンバー」がいるものです。
働かない「働きアリ」が2割いるのと同様ですね。
そして、やる気がないメンバーのうちの2割を排除しても
またやる気がないメンバーが生まれます。
ですから、やる気がないメンバーが存在しないのは
理想ではありますが、現実には存在しないでしょう。
ただ、やる気のないメンバーが2割よりも増えてしまうと、
色々と問題が起こり始めます。
なぜなら、やる気のないメンバーに引っ張られて
他のメンバーまでやる気を失ってしまうからです。
私たち人間は環境的な生き物なので、
周りの環境に「無自覚のうちに」合わせてしまいます。
ですから、やる気のないメンバーに対し、
やる気のあるメンバーが「無自覚のうちに」気を使ってしまい、
自分のやる気を下げることが起き始めるのです。
その時に、やる気があるメンバーの心の中で
起き始める感情は複雑です。
・やる気がないメンバーに対して
「なぜ、やる気を出さないんだ!」とイラ立つ。
・やる気がないメンバーがたくさんいると、
やる気がある自分がなんだかバカみたいに感じる。
・やる気がないメンバーに配慮するために、
「自分のやる気を抑圧しなければいけない」気持ちになる。
・自分だけがやる気がある振る舞いをしていると、
やる気がないメンバーを批判しているように感じる。
・やる気がないメンバーに対して動機づけしても
「どうせやる気を出さないだろうな」という無力感になる。
こういった感情が入り混じって、
どんどんやる気を失っていくのです。
最終的には悲しみや、感情の麻痺の状態になります。
特に、やる気がない相手とあなたの仲が良ければ良いほど、
こういった状況になりやすいので要注意ですね。
自分が会ったことも話したこともないメンバーが
やる気がなくなったところで大した影響はありません(笑)。