To:チームメンバーのみんなへ
政治的スペクトル(イデオロギー)の1つに、
「左派⇔右派」があります。
そして、ジョナサン・ハイトの名著
『社会はなぜ左と右にわかれるのか』のとおり、
左派と右派は対立しています。
その理由は、批判や差別をお互いにし合っているから。
そして、両者の発言内容を深く見ていくと
お互いに何が盲点になっているか見えてきます。
たとえば、右派には国粋主義者が多く、
売国奴とか在日と差別発言することがあります。
つまり、嫌韓や嫌中ですが、
なぜこういった発言をするかと言えば、
「自分は日本人だ!」という以外にプライドを持てない
場合が多いからです。
収入も低く、社会的立場も弱く、会社での扱いも悪く、
結婚したくても結婚できずに孤独……。
そういう人にとって、唯一誇れるのは
「自分が日本人であること」なのでしょう。
そうすれば、日本の「偉大」な歴史や、活躍する日本人
(たとえば、海外で活躍する日本人アスリートなど)と
自分を同一視することができます。
一方で、左派にはエリートが多く、
彼ら・彼女らもまた、右派と同様に差別をします。
左派はLGBTQや女性に対する差別こそしませんが、
頭が悪い人や努力をしない人を実は差別していて、
しかもそのことに気づいていない場合があります。
たとえば、伝統的なやり方を続ける人に対し、
「老害」と左派が批判することがあります。
なぜかというと、右派のほうがリスク許容度が低く、
汚く言い換えれば「ビビり」だからです。
つまり、伝統的なやり方でないと
猛烈な恐怖に襲われる人が世の中に多いのですが、
その気持ちを左派が理解できないわけです。
場合によっては、「リスク許容度が高いこと
(=度胸があること)は優れている証拠」という
優生思想さえ左派が持っている場合があります。
これは、「自分にプライドを持つ」という構造であり、
右派の国粋主義と何ら変わりありません。
また、左派のエリートほど「デブは痩せろ」とか、
「ホームレスや生活保護受給者は働け」とか、
「パパ活女子や港区女子はクソ」と差別発言します。
これらの発言の裏には、
「コツコツと努力ができて当たり前だし、
努力できないのはやる気がないからだ」
という意識があります。
なぜなら、コツコツと努力するのが
「先天的に苦手」な人がいることが
左派にとっては盲点になっているからです。
これも右派の嫌韓や嫌中とまったく同じ構造で、
自分が持っている特性を持っていない人に対して
左派が攻撃しているのです。
結局のところ、ロジックこそ違えど、
左派も右派もやっていることは同じなんですね。
対立を減らすには、まずは対話をして
自分と相手の盲点に気づく必要があります。
これは私たちのチームでも同じです。
もし対立が起きたとしたら、
自分と相手に盲点があることに気づかず、
単に自分のプライドを満たしたいだけなのです。