To:チームメンバーのみんなへ
「ピザ2枚ルール(2 pizza rule)」という規則が
アマゾンドットコムにはあります。
これはブレインストーミングなどの会議をする際、
「参加する社員の数を6〜8人以下にする」
というものです。
それは、会議の参加者が多くなればなるほど、
発言せずに傍観するだけの人が増えてしまい、
生産性が下がるからです。
ピザ2枚を食べるのにピッタリな人数である、
6〜8人の参加者しか会議に呼んではいけない、
というのがアマゾンのやり方です。
ただ、これはオフラインの会議に限っての話で、
オンラインの会議では参加者の数を
もっと減らしたほうが良いと私は考えます。
なぜなら、Zoomを使って会議をすると、
5人以上いるとあまり話せない人がいて、
生産性が下がるからです。
それは、オフラインの会議に比べて、
オンラインのほうが情報量が少ないことが
理由ではないかと思います。
オフラインの会議の場合は
メンバーの全身が視界に入りますが、
オンラインの場合は首から上だけですよね。
また、オフラインの会議の場合は
ステレオで音に遠近感や方向があります。
「右の手前から声が聞こえたら○○さんで、
左の奥から声が聞こえたら××さん」
というように瞬間的に判断できます。
一方で、Zoomの音には遠近感も方向もなく、
全参加者の声がモノラルで聞こえてくるだけです。
こういった理由で、オンラインの会議の場合は
視覚も聴覚も情報が少なくなるために
人数が増えると話しにくくなるんですよね。
ですから、オンラインの会議の最中、
(人数が多いと特に)こんなことを私はよく感じます。
・次に、私が話していいのかな?
・誰か話したそうな人はいないかな?
・この人の話はここで終わり? それとも続く?
こういったことが、オフラインに比べ
オンラインだとわかりにくいんです。
それは、オンラインで情報量が少ないと
気持ちを理解しにくいからでしょう。
オフラインなら6〜8人の参加者がいても
それぞれの人がどんな気持ちなのか
なんとなくわかりますよね。
しかし、オンラインになると、
自分の意識を相手の感情に完全に集中させても
せいぜい数人の気持ちしかわかりません。
参加者の人数が5人以上になると
気持ちを理解できない人が出てきます。
そう考えると、オンラインの会議なら
ピザ1枚(参加者3〜4名)が
かなり限界に近いと感じています。
よって、今日のタイトルにも書いた通り、
オンラインの会議の場合は
「ピザ“1枚”ルール(”1″ pizza rule)」
がいいのではないかなと考えます。