To:チームメンバーのみんなへ
私たちのチームには人事部がありません。
これには、メリットもデメリットもあります。
まずメリットはシンプルで、
自分が働きたいプロジェクトやポジションに
立候補したり参加したりできることです。
普通であれば、人事部や社長から任命されなければ
いくら希望してもこんなことは絶対にできません。
では、人事部がないことはメリットだけかというと、
明確なデメリットもあります。
それは「自分の適性へのフィードバック」が
もらいにくいうことです。
普通の人事部は、相当ひどい会社でない限り、
あなたの適性があるプロジェクトやポジションに
任命してくれることでしょう。
これが適性へのフィードバックとなっていて、
「あなたは、このプロジェクトやポジションに
おそらく向いていますよ」
と言ってくれているのです。
しかし、私たちの会社ではそれがありません。
その結果、自己評価とか自分のやる気だけで
何かのプロジェクトやポジションに
自分で自分を任命してしまうのです。
そして、自分のことが一番わかりにくい。
他人のことであれば客観的に判断できますが、
自分のことには願望とか自己卑下などが入ってしまい、
客観的な判断ができなくなるのです。
心理学用語「ジョハリの窓」で言うところの、
盲点の窓があるためですね。
盲点の窓とは、自分は気づいていないものの、
他人からは見られている自分のことです。
この盲点の窓を、開放の窓にするために必要なことが
「フィードバックを受けること」です。
例えば、私は今までのキャリアの中で
セミナービジネスを長くやってきたので、
セミナー講師への適性がなにか知っています。
・月に何十冊の本や、何十本の論文を
自分から好んで読むような読書家
・容姿が非常に端麗で、見た人が一瞬で
惹きつけられて、目が離せなくなるほどの美貌
・話がとても論理的でわかりやすく、
他の人が言語化できないことを教えてくれる
・話術がたくみで、何時間でも延々と
聴衆の注意を引き続けられる
・聞いた人がウットリする、信じられないほどの美声
・趣味が勉強のみで、お金や時間のほぼ全てを、
自分の専門分野の研究に捧げ続けている
・高IQ、LGBT、ADHD、サイコパス、ナルシストなど、
普通の人が持っていない特徴を持っている
以上の特徴が1つあれば食べていけるかもしれませんし、
2つ以上あればセミナー講師として成功できるでしょう。
以上はセミナー講師としての適性です。
そして、他のポジションでも同様に、
「これがなければ成功できない」という適性の条件は
複数あります。
そこに、自分がいくつ当てはまっているかどうか
判断する必要があります。
残念ながら、(初心者はとくに)自分で自分の適性を
判断するのはとてもむずかしい。
だからこそ、第三者の経験者が判断して、
適性のフィードバックをしてあげる必要があります。
ですから、私があなたにお願いしたいのは
他の人に対して適性のフィードバックを
してあげることなのです。