To:チームメンバーのみんなへ
私たちの価値観の1つに、
「責任」というものがあります。
これは、顧客や取引先だけでなく、
業界や社会、環境、未来への責任を持つことを
表しています。
たとえば、ある社長が、
「うちの会社は業界No.1になる!」
と言っていたとします。
そういう社長を見ると、あまりにも器が小さすぎて、
「そこで働くチームメンバーはかわいそうだな」
と感じますよね。
「業界No.1」と言った時点で、
その会社と業界は分離していて、
「業界の中の、抜きん出た会社を目指している」
と言っているのと同じだからです。
言い換えると、業界全体を盛り上げることを考えず、
自社のことしか考えていないからです。
業界の中で一目置かれる会社になることで、
「“自分たち”は誇りを持てる」という考え方です。
ここでいう“自分たち”とは
せいぜい自社のチームメンバーだけでしょう。
視野を広くして、自社だけでなく
同業他社も「自分たちの一部分」と考えられると、
業界を盛り上げることにフォーカスできます。
明治維新を例にとれば、
「長州は日本一の藩だ」とか、
「薩摩が日本一の藩だ」とか、
そんなくだらないことで競争していなかったわけです。
それよりも大きな大志として
日本を今一度洗濯しようとしたわけですよね。
もし仮に、土佐藩の坂本龍馬が、
「長州と薩摩を抜いて、土佐を日本一の藩にする!」
と考えていたら、今の日本はなかったでしょう。
これはもちろん比喩で、
藩は会社を、日本は業界を表しています。