To:チームメンバーのみんなへ
今日は、私たちのチームで働くのが難しい人について
心理学的な見地からお伝えします。
それは、みんなで集まって盛り上がったり、
ワイワイガヤガヤと仕事をしたりすることが
とにかく好きな人ですね。
つまり、外向性が高い人です。
心理学や脳科学を学んでいない人は、
「外向性が高いとは、社交的なこと」と
勘違いをしがちです。
しかし、実際はそうではありません。
実は、外向的か内向的かは
脳の新皮質の覚醒度で決まり、
「どれくらいの刺激を求めるか」が本質です。
「外向的な人は人が好き」で、
「内向的な人は人が嫌い」というのは
ただの誤解です。
まず、遺伝的に覚醒度が低い人は「外向的」になり、
強い刺激を求めて、覚醒度を高めようとします。
その結果、外向的な人ほど恋愛やロマンス、
セックス、楽しみ、ステータス、人々の注目など、
刺激を求める激しい人生になります。
他方、遺伝的に覚醒度が低い人は「内向的」になり、
刺激がなくても覚醒度が維持できるので、
必要以上の刺激を求めようとしません。
そのため、外向的な人が欲しているようなものを
(もちろん、求めていないわけではないのですが)
強く求めて激しく行動するまでにはいたりません。
なぜなら、刺激が多いと気疲れしたり、
「そんなことをするのはコスパが悪い」
と考えたりするためです。
このあたりのことは、ダニエル・ネトル(著)
『パーソナリティを科学する 特性5因子であなたがわかる』
が詳しいので、ぜひ読んでみてください。
さて、こういった前提を考慮して、
私たちのリモートワークの状況を見てみると
とても刺激が少ないですよね。
オンラインは、オフラインで働くときに比べ、
ストレスが少ない代わりに楽しみも少ないからです。
「リモートワークで楽しく働ける人というのは、
強い刺激を求め続ける外向的な人ではないだろうな」
というのが私の率直な気持ちです。
なお、誤解をしてほしくないのですが、
外向的か内向的かは二者択一ではありません。
人はその時々によってどちらにも揺れ動きますが、
明らかに外向性が強い人には向いていないでしょう。