To:チームメンバーのみんなへ
あまねく組織において、その短所と長所は
トップのエゴによって生まれます。
私自身が最も嫌いなのは、公務員とか軍隊の組織体制です。
末端にはほとんど権限がなく、上層部は頭が凝り固まっていて、
「今までのやり方を守ること」がルールになっています。
そして、組織が、組織そのものを生かすために
存在していることも多いです。
ここでは、効率や効果があまり考えておらず、
それよりも旧来のやり方を踏襲することが
目的になっている場合さえあります。
次に私が嫌いなのは、効率と効果を優先した、
理念が絵に描いた餅になっている外資系企業です。
つまり、利益を最重要目的にしたビジネス組織ですね。
ここでは、トップが権限と高収入を得る一方、
組織の末端は置き換え可能な部品として扱われます。
例えば、経営コンサルタントのマイケル・ガーバーなどは
こういった組織体制を増やそうとしていますよね。
こういった仕組みの経営は、個人事業主に比べ、
売上が大きくなるという利点だけはあるものの、
とにかく多くの問題を抱えています。
例えば、アマゾンのように、
末端に行けば行くほど安い給料でこき使われて、
歯車として同じことを繰り返しやらされる場合もあります。
私は、組織の末端の人たちのやる気を奪い、
自己実現の欲求を殺しているという点において、
こういった効率重視の会社が好きにはなれません。
そして、私がわりと好きな組織の体制は、
組織の理念や価値観を大切にしているものです。
NPOなどにも多いですね。
例えば、サウスウェスト航空などは
この代表例として挙げられるでしょう。
メンバー一人ひとりが組織の価値観を愛し、
世の中に貢献するために働いている結果、
他の企業よりも何倍も収益を出しているのです。
また組織の末端にも多くの権限が委譲されているので、
やりがいを持って仕事をしているわけですね。
ただし、極端な平等信仰によって
組織内に感情的なあつれきが生まれる場合はあります。
私たちのチームが、今目指しているのは
さらにこの上のレベルです。
それは、メンバーがチームを使って自己実現をしながら、
かつチームの理念や価値観にも強く共感している状態です。
組織図も売上目標も存在せず、
メンバーが自由にやりたいことだけをやっているのに
ビジネスが回っていく体制ですね。
もちろん、NPOではないので利益は出しますが、
それは結果として残るものであり、
利益は最重要目標ではありません。
なぜなら、私たちはお金だけではなく、
魂の報酬も求めて働いているからです。
それは、例えば顧客からの感謝であったり、
業界を良くしようという大志であったりします。
私たちはこういった組織体制にしたいですね。