To:チームメンバーのみんなへ
私は合理主義者ですが、そんな私から見ると、
世の中の会社の多くが非合理的に見えます。
そして非合理的であると、
なんらかの差別を産むことが多いです。
なぜなら、差別の定義とは、そこに合理性がないもの、
そこに論理がないものだからです。
例えば定年退職について考えてみましょう。
ある会社で「60歳が定年」だったとしたら、
61歳になった瞬間に仕事のパフォーマンスが
完全にゼロになるのでしょうか?
そんなことはないですよね?
そう考えると、60歳で定年という制度は、
明らかに年齢差別であると私は考えます。
あるいは新卒採用も、私からすると年齢差別です。
私の知人に、大学を卒業して数年間、
社会勉強のために海外に行った人がいます。
彼はその後、就職活動をしたのですが、
なぜかまともに採用してもらえなかったのです。
これも、合理的に考えるとおかしな話です。
なぜなら、22歳の大学生の方が、
数年間海外を数年見て回った24歳よりも、
仕事のパフォーマンスが高いとは断言できないからです。
あるいは、少なくなってはきましたが、
女性差別が根深く残っている会社もあります。
例えば、わかりやすい例で言えば、
女性社員にお茶くみをさせている会社です。
私は、これも非合理的な仕組みだと感じていて、
もし女性社員にお茶くみなどをさせてしまったら、
その女性の立場が下がってしまいますよね。
そうすると、会議などの場で女性社員から
良い意見が出されることは少なくなると思います。
その理由は簡単で、女性の立場なら
「立場の低い私が、こんなことを言っていいのかな……」
と感じるのが普通だからです。
また、正社員、契約社員、派遣社員、アルバイトという、
「日本式のカースト制度」も差別制度です。
これも合理的に考えれば、
同一労働には同一賃金をはらうのが当然のはず。
派遣社員だからといって、同じ仕事をしているのに
正社員よりも収入低いのはそこに何もロジックがありません。
余談ですが、これが先進諸国から、
「日本の会社は公然と差別をおこなっている」
と批判されている理由ですね。
ともかく、私たちのチームでは、
非合理的なことは減らしていきたいと思っています。
そしてその副次的利益として、
日本の会社によくあるような差別的な仕組みも
減っていくことと思います。