To:チームメンバーのみんなへ
これはあくまで一般論ですが、
男性よりも女性のほうがヒーロー願望を持ちやすいです。
「男なんだからヒーローなのは当たり前でしょ、
女だったらヒロインなんだから」
と思うかもしれませんが、
私が言いたいことはそうではありません(笑)。
よく考えてみれば、狩猟採集民族の時代から
男性は自分の優秀さをアピールすることで、
権威やエサや性愛を手に入れてきました。
だからこそ、進化心理学の観点からしても
「ヒーロー願望は遺伝子に組み込まれたプログラム」
と言えると思います。
では、どういうときにヒーロー願望が強くなるのか?
それは、そのチームなりコミュニティなりが
危機に落ちたときですね。
周りの人では解決できない問題を
解決できる人はヒーローになれるからです。
危機のときのヒーロー願望は
行動するためのモチベーションとして
組織にとってプラスに働く部分もあります。
なぜなら、行動力が上がるからです。
一方で、マイナスに働く部分もあり、
心理的安全性がおびやかされる場合があるのです。
ヒーロー願望を出そうとすると、
人は強いフリ、賢いフリ、自信があるフリをしがちです。
そうすると、自分の無知・無能・失敗・弱みなどを
チームでさらけ出しにくい雰囲気となり、
心理的安全性が弱くなってしまいます。
あっ、誤解しないでほしいのですが、
自分のヒーロー願望をモチベーションとして
使うことはよいことです。
ただ、同時にチームの心理的安全性にも
気を配りましょう、ということですね。