To:チームメンバーのみんなへ
一般的に言って、同業他社に対しては
「競合」というイメージを持つ人が多いようです。
そして、「戦略」とか「戦術」といった戦争用語を使って
戦うことを考える人もいますよね。
私はこれは、正しい部分もあると思いますが、
間違っている部分も少なくないと思っています。
正しい部分もあるというのは、
正当防衛としてやむを得ず戦う必要があるケースです。
たとえば、私たちに対して嫉妬や怒りの感情を持ち、
敵意丸出しで攻撃してくる相手に対しての正当防衛ですね。
男性ホルモンが強い経営者の場合、
同業他社と売り上げの多寡を競いがちです。
すると、自分の会社よりも大きな売り上げを
あげている会社を見ると嫉妬して、
攻撃をしてくる場合があるのです。
また、政治と同様にビジネスにも、
その根底には何かしらのイデオロギーがあります。
保守とリベラルが対立をするように、
イデオロギーの不一致から攻撃されることもあるでしょう。
私たちは非中央集権の組織なので、
このイデオロギーに与しない人からは
攻撃されるかもしれません。
そういった際には正当防衛をする場合もあるでしょう。
その一方で、競合しない方がいい場面は
はるかにたくさんあります。
たとえば、私たちのミッションやビジョンの
実現を手伝ってくれる人は、
それが同業他社であっても私たちの味方です。
また、私たちと同じようなミッションやビジョンを
持っている会社であれば、やはり味方と言えるでしょう。
それはまるで、明治維新における薩長同盟のごとし。
意味もなく同業他社と戦って消耗するよりも、
手を組んで一緒に業界を変えていって、
日本や世界によいインパクトを与える方が有益です。
そういった視点でビジネスをとらえてください。
同業他社だからといって、競合する必要はありません。