To:チームメンバーのみんなへ
プロのポーカープレイヤーとか、株の専業トレーダーが
重要だとするものに、「熟練者の直感」があります。
そして、「直感が思考に先立つ」のですが、
どういうことでしょうか?
たとえば、プロのポーカープレイヤーって、
「自分の手札だと負けそうだな」というとき、
違和感が走ることがあるそうです。
しかも、その違和感は五感でやってくるのです。
・胸がモヤモヤして、背中がゾワッとする
・体にピリッと電気が走るような感じがする
・視界にモヤがかかり、人の話が耳に入ってこなくなる
・急に、時間の流れがゆっくりに感じる
などなど。
そういうときに、自分の違和感と対話をして、
「これは何のサインだろう?」と考えて、
場合によっては降りる判断をするらしいのです。
そして、この直感は熟練者ほど正確で、
熟練者ほど早く訪れます。
つまり、素人の場合はカードを5枚めくってから
ようやく違和感が出てくるのですが、
プロの場合は2〜3枚めくった段階で
すでに違和感が出てきます。
株の専業トレーダーも同じで、
株価がちょっと変な動きをした段階で、
「なんか、変だ!」
という違和感が、思考よりも先に出てくるのです。
だから、その時点で損切りできる。
一方、素人のトレーダーは直感が出てくるのが遅いか、
そもそも最後まで出てこないわけです(笑)。
この話を通して、私が何を言いたいかと言うと、
ポーカーや株に限らず、どんな分野であっても
熟練者の直感には耳を傾けたほうがいいということ。
たとえ、違和感の中身が何かを言語化できるよりも
前の時点だったとしても、です。
だからこそ、熟練者ほど違和感を持った瞬間に
それを他のチームメンバーに伝えてほしいのです。
「何が変なのかはまだわからないのだけど、
とりあえず、何か変なことはたしかだ!」と。
そして、他のチームメンバーはそれに耳に傾けましょう。
何が変なのかは時間が経つにつれて明らかになっていくので、
テコ入れするなり、損切りするなり、
なにかしらのアクションがすぐにとれる準備をするのです。