To:チームメンバーのみんなへ
経営資源は「ヒト・モノ・カネ・情報」と言われます。
そしてこれは、動かすコストの順です。
たとえば、私(ヒト)が東京から北海道へ移動しようとすると、
高い航空券代がかかりますよね。
でも、宅配便(モノ)を東京から北海道に送るだけなら、
その1/10くらいのコストで送れるでしょう。
さらに、北海道の銀行に振込(カネ)をするのであれば、
さらに1/10くらいの振込手数料になるでしょう。
そして、メール(情報)を北海道へ送るだけなら
ほとんどタダ同然です。
この視点でペーパーワークについて考えてみると、
とても非効率だということに気づきます。
たとえば、他社とかわす契約書の場合、
重要なのは契約書に書いてある内容(情報)の方であって、
紙そのもの(モノ)ではないはずです。
情報を、わざわざモノに乗せることで
コストが増えてしまうことに気づきましょう。
言い換えると、情報はモノから切り離すことで
コストを減らすことができます。
別の例だと、メモを紙に書く行為は
メモの内容(情報)をわざわざ紙(モノ)に乗せることなので、
私たちが目指す方向とは逆になります。
もし愚かにも紙にメモをしてしまったとしたら、
そこに書いてある情報を誰かに共有するためには
写真にとってその画像データを送ることになります。
メモの内容(情報)を紙(モノ)に乗せたのに、
今度は紙(モノ)から画像データ(情報)を切り離すなんて、
二度手間だと思いませんか?
それなら、最初からパソコンでテキストでメモをして、
それをデータで相手に送った方がいいですよね。
あるいは、タブレットなどにタッチペンで書いて
それをデータで送ればいいだけですよね。
これと同様に、紙幣や硬貨を扱うと、
ビジネスのコストは上がります。
紙幣や硬貨というのは、
モノの上にカネが乗ったものですが、
重要なのはモノではなくカネの方です。
紙幣の材料である紙とか、
硬貨の材料である金属は
ただのモノなのでほぼ無価値です。
それならば、モノからカネを切り離し、
カネだけの状態で扱ったほうがコストが低くなるはずです。
ここでいうカネだけの状態とは、
オンラインバンキングとかクレジットカードを利用して、
紙幣や硬貨は扱わないことを意味します。
いずれにしても、紙というのはモノであり、
これを使っているうちは非効率です。
ペーパーワークなど、非効率の極み。
私たちはモノから情報やカネを切り離して
情報やカネを単独で使いましょう。