To:チームメンバーのみんなへ
基本的に、ビジネスのどんな役割であっても、
「概念→戦略→戦術→実行」の順で流れていきます。
概念を考え、戦略を作り、戦術に落とし、それを実行する。
ここでのポイントは、実行ではほとんど差がつかない、
ということです。
実行よりも上流、つまり「概念→戦略→戦術」の部分が
ガチガチに決まっていたとしたら、
誰が実行してもたいして変わりません。
差がつくのは上流の部分、「概念→戦略→戦術」の部分です。
ところで、たまに、生産性が低い会社が
やたら細かい実行計画を建てるじゃないですか。
あれ、本当に愚かですよね。
その前に、概念→戦略→戦術の部分を
摩擦がなくなってトゥルントゥルンになるまで
完璧に磨き上げたのでしょうか?
稚拙な概念、戦略、戦術を正確に実行するのは愚鈍です。
また、私の感覚だと「概念→戦略→戦術→実行」のうち、
1つ上流に上がるごとに、
人によって生産性が10倍くらい変わります。
つまり、良い戦術は、稚拙な戦術にくらべて
10倍の生産性の差があるのです。
さらに、戦略で10倍の差が生まれ、
概念でも10倍の差が生まれます。
全部合わせると、10 × 10 × 10 = 1,000倍の差になります。
さらに言いましょう。
下流よりも上流のほうが自由度が高いのです。
概念を考える場合はもう完全に自由と言ってもいい。
しかし、戦略になると自由度がかなり下がり、
戦術は自由度がもっと下がり、
実行についてはほとんど自由度はありません。
何が言いたいかわかりますか?
「概念→戦略→戦術→実行」のうち、
下流にこだわる人ほど仕事ができません。
そして、時給が低い人だということです。
そして、置き換え可能な人だということです。
実行をしているだけの人は、
仕事をしているのではなく、ただの作業をしているのです。
逆に上流の仕事をできる人ほど、
生産性が高く、自由な頭を持ち、
ビジネス全体に大きな貢献しています。
生産性も最大で1,000倍くらい違うので、
時給も最大で1,000倍くらい高いです。
今日の結論。
常にできる限り上流まで考えて仕事をしましょう。
実行をするだけなら外注でもできるので、
その場合、時給は限りなく低くなりますし。