To:チームメンバーのみんなへ
「立派な会社を作りたい」というのは、
わりと多くの経営者が感じていることだと思います。
しかし、「立派な会社を作りたい」と口では言っているのに
モラルが低いことをやっている会社は実に多いのです。
「それは、なぜだろう?」と私は思ってきましたが、
最近、その理由の1つを見つけることができました。
その理由とは、
「モラルとは、視点の高さによって決まるから」
ということです。
「(利益や売上や収入などを含む)お金」という指標しか
視野に入らない、視点が低い経営者は
「大きな売上を上げさえすれば、立派な会社だ」
と心底信じているわけです。
言い換えると、大きな売上が上がるなら、
「他の要素が良くなくても、それほど気にしない」ので、
モラルが低いことをやるからです。
モラルが低いとは、例えばこういうことです。
・経営者や従業員の、家族が不仲
・経営者や従業員がワーカホリックで、健康を犠牲にしている
・顧客満足度が低い
・社員のロイヤリティが低い
・業界全体の評判が悪く、他業種から白い目で見られている
・理念や真善美が「絵に描いた餅」になっている
・取引先を下請けのようにこき使っている
・地域社会や日本、未来の幸せを考えていない
・環境保護への意識が薄い
などなど。
私が思う立派な会社とは、
上記のような要素がない(少ない)会社のことです。
しかし、視点が低い経営者は、
自分の視野に入らない要素ではモラルが低くなるのです。
周りからすると立派だとは思えないのですが、
当の本人にとっては盲点になっているので、
「私の会社は立派な会社だ」
と思い込んでいるわけですね。
これはまるで、「裸の王様」。
自分では立派な会社を経営しているつもりなので、
誰かが「あなたの会社はモラルが低い」と言わないと
いつまでも気づけないでしょう。
私達もモラルが低い会社に堕さないよう、
気をつけましょう。