To:チームメンバーのみんなへ
まず、クイズです。
Q.「自然」と書いてなんと読むでしょうか?
おそらく普通の人は「しぜん」と読むことでしょう。
しかし、学がある人は「自然」に対する
もう1つの読み方を知っているはずです。
それが、「じねん」です。
※混乱しないように、この記事ではこれ以降、
「しぜん」という読み方のときに「自然」と表記し、
「じねん」という読み方のときに「じねん」と表記します。
まず、自然とは極めて欧米的なパラダイムです。
このパラダイムにおいて、
自然と人間は対立構造になっています。
つまり、人間が自然を支配したり、
コントロールしたりするものだという価値観です。
“Living with nature(自然とともに生きる)”
というのが欧米的なパラダイムですね。
一方で、じねんというのは日本古来の思想です。
自然と人間が一体化していて対立構造にないのです。
つまり、じねんという概念の中には、
自然と人間が両方とも包摂されているのです。
そして、人間は自然に影響を与えられたとしても
支配やコントロールはできないという考え方です。
“Living as nature(自然として生きる)”
というのが日本古来のパラダイムですね。
それで、これは会社経営においても同じです。
気づいていないのでしょうが、多くの経営者は
自然という欧米的な価値観で経営しているはずです。
つまり、会社の売上やスタッフなどは
経営者がコントロールできるという考え方ですね。
ですから、目標通りに売上が上がらないと、
「なんで、こうなるんだ!」と腹を立てたり、
落ち込んだりするのです。
一方で、私たちの場合はそうではありません。
私たちはじねん的な要素が強い組織なので、
会社の売上などには影響を与えられても
支配やコントロールできないという考え方です。
ゆえに、売上などが目標通りに達成できなくても
それに対して特段の感情を持ちません。
なぜなら、コントロールできないのは当たり前だからです。