To:チームメンバーのみんなへ
「馬を水辺につれていけても、水を飲ませることはできない」。
これはイギリスのことわざで、1つの比喩です。
「馬が水を飲むかどうかは馬次第」なのと同様に、
「他人に対して機会を与えることはできても、
行動するかどうかは本人次第」という意味です。
そして、これは私たちのチームにおいて、
重要なマインドセットです。
普通の組織であれば、上司が部下に指示をしたり、
報酬や罰などのアメとムチで動かしたりして、
無理やり水を飲ませることはできます。
けれども、私たちのチームではそれらはありません。
なぜなら、ティール組織だからですね。
上司と部下という関係も存在しなければ、
アメとムチという信賞必罰もありません。
他人に動いてもらうためにできることと言えば、
お願いをすることとか、一緒にそれをやるとかです。
言い換えると、私たちができるのは、
馬に「水を飲んでもらえませんか?」とお願いするか、
水場で一緒に水を飲むことくらいしかありません(笑)。
もし、それでも水を飲んでくれないとしたら、
飲む気がないんだな、とあきらめた方が幸せになれます。
たとえどんなに水を飲ませたくても
私たちのチームではそれをする術はありませんん。
私たちのチームでは全員が馬で、
馬使いは1人もいません。