To:チームメンバーのみんなへ
外資系の企業だと、日系企業とはちがって
「アップ・オア・アウト」と言われます。
「昇進するか、退職するか」という意味ですね。
たとえば、コンサルティング会社であれば
コンサルティングの才能がない人がいたら
昇進させずに退職に迫る、という考え方です。
私はこの考え方を素晴らしいと思うのです。
なぜなら、もし才能がないなら、
コンサルティング「以外」の才能を花開かせるチャンスを
つかめる可能性もあるわけですので。
もしその人が他の会社に行けば、
コンサルティング以外の才能を花開かせる
チャンスをつかめる可能性もあるわけですので。
日系企業はこれとは逆です。
私が以前勤めていた会社もそうだったのですが、
明らかに経理が向いている新入社員でも
「現場を知らずに経理ができるわけがない！」
という考え方のため、新卒はとりあえず
現場に配属されてしまうんですよね。
そんなことをしてしまったら、
その人の経理の才能を花開かせることは
絶対にできませんよね。
そして、外資系で専門で経理をやっている人には
絶対に勝てないですよね。
さて、私たちは教育ビジネスをしているわけなので、
まずはチームメンバーの才能を
花開かせることが重要だと思っています。
そのため、チームメンバーが
明らかに才能がないところで努力していたら、
「あなたには、その才能がないから、
他のポジションに行った方がいいよ」
と早く引導を渡してあげてほしいのです。
そうやって、才能がないと伝えて
早く引導を渡してあげればあげるほど、
その人は別の才能を見つけるのが早くなります。
才能がない人に引導を渡すことは、
短期的には相手から恨まれるかもしれませんが、
長期的には感謝されることでしょう。
本当の自分の才能に気づいたときに
「あのとき、引導を渡されたおかげで、
この才能を発見することができたんだ」
と思ってくれるからです。
逆に、相手の才能がある分野に気づいたのであれば
それをしっかりとフィードバックしてあげて、
才能を自覚させてあげましょう。
つまり、相手に才能がある場合も、ない場合も
そのことをちゃんと相手に伝えるのです。
