To:チームメンバーのみんなへ
理念やビジョンなど、会社には存在目的があります。
同様に、「プロジェクト1つ1つにも存在目的がある」
と私は強く信じています。
そして、何も存在目的がないプロジェクトは
だんだんと死んでいきます。
たとえば、プロジェクトのあるメンバーが
ただ単に自分のしたいタスクを優先してしまって、
プロジェクト内の優先順位や納期を軽視し始めます。
あるいは、そのプロジェクトのタスクをせずに
自分の他の仕事を優先し始める場合もあります。
すると、そのプロジェクトの進捗が遅くなったり、
変な方向に進んだりし始めるのです。
これが、「プロジェクトの死」の予兆です。
さらに、プロジェクトが惰性だけで進んでいたり、
ほとんど進まなくなったりしたのであれば、
今際の際(いまわのきわ)と言えるでしょう。
「存在する意味はないものは、死ぬ意味がある」
とよく言われますが、プロジェクトも同じなのです。
では、プロジェクトの存在目的を見つけるには
どうすればいいのでしょうか?
それは、プロジェクトの中に必ず誰か1人は
その存在目的に耳を傾ける人を置くことです。
そして、その存在目的を他のメンバーに伝え続けるのです。
もし、この人がいなくなってしまうと、
存在目的を失ったプロジェクトとなり、
死が近づいていきます。