To:チームメンバーのみんなへ
以前、私はある経営者に、こんな事を話しました。
「弊社ではデータ、ファクト、ロジックに基づいた意思決定を
全メンバーがしているので、
私が何かを決めなくても仕事が勝手に進んでいくんです」
すると、その経営者はとても羨ましそうな表情をして、
私にこう言いました。
「それはすごいですね。心底憧れます。
私も相馬さんの会社のように、
データ、ファクト、ロジックで動くチームを作りたいです」
「それは……恐らくむずかしいですね……」
私は答えました。
そして間髪をいれずに、こう付け加えました。
「なぜなら、今のあなたの組織が
社長、部長、課長、係長というように
ヒエラルキーのある構造になっているからです。
もしデータ、ファクト、ロジックに基づいた意思決定と
社長が言ってることとが対立したとしたら、
メンバーは社長の言うことを聞きますよね?
ですので、ヒエラルキーが強い組織ほど
“データ、ファクト、ロジックで意思決定する”
ということ会社の価値観として掲げたとしても、
それはお題目になるんですよ」
私の話を聞いて、その経営者はようやく本質を悟ったようでした。
弊社が掲げている価値観はいくつかありますが、
そのうち下記の2つはコインの表裏の関係なのです。
7.フラットな組織
ミッションに基づき、権限委譲と情報公開をすることで
フラットな組織を作る。
力が正しさを作るのではない。正しさが力をつくる。
9.データ、ファクト、ロジックに基づいた意思決定
これらに基づかない意思決定は、
チームメンバーの誰かへの人格攻撃と同じである。
ご参考:パーソナルプロモートのミッション
つまり、フラットな組織でなければ
データ、ファクト、ロジックに基づいた意思決定を
しようとしても、結局は上司の意見が優先されます。
裏返して言うなら、フラットの組織の場合、
ヒエラルキーがなくて上司がいないので、
必然的にデータ、ファクト、ロジックに基づいて
意思決定をするしかないのです。
ですので、この2つの価値観を守ってください。
フラットな組織を維持すれば、
必然的にデータ、ファクト、ロジックに基づいて
意志決定がおこなわれるようになります。
逆もしかりです。
データ、ファクト、ロジックに基づいた意思決定を維持すれば、
必然的にヒエラルキーが消えていきます。