To:チームメンバーのみんなへ
良いチームでは衝突が起こりうる、
と言ったら意外でしょうか?
ここでいう衝突とは
意見のぶつかり合いとか考えの相違のことです。
人格批判とか、単なる誹謗中傷ではなく、
チームメンバーが自分らしくいることによっての衝突です。
一方で、良くないチームでは衝突が起きない場合があります。
何事もなくプロジェクトが進んでいるように見えて、
実際には多くのチームメンバーが心の中に
モヤモヤを溜め込んでいて、それを言語化しません。
モヤモヤが爆発すればまだマシです。
もし、モヤモヤが爆発をしない場合、
「このプロジェクトは自分には合わないな」
と感じた人が去ってしうことでしょう。
あるいは、モヤモヤがブタのように膨張していき、
怒りや悲しみや無力感があまりにも強くなり、
感情を抑圧してしまうことになるかもしれません。
では、良いチームでは衝突が起こりうるのはなぜでしょうか?
それはホールネス(全体性)と大きく関係があります。
良いチームでは、心理的安全性が保たれていて、
「どんな自分でもさらけ出して大丈夫だ」
という感覚になります。
すると自分の弱いところ、醜いところ、頭の悪いところ、
汚いところ、失敗したところをさらけ出せるのです。
もちろん、良い人や強い人や賢い人を演じる必要もなく、
それゆえ衝突が起こりうるのです。
一方で、心理的安全性が保たれていないチームの場合、
多くのチームメンバーが職業人格を演じなければいけません。
良い人、強い人、賢い人、ポジティブな人、
他人のことを許す人などを演じて「しまう」ことになります。
結果、仮にチームに問題があったとしても、
心の中にモヤモヤがあったとしても、
衝突として表面化しにくくなる場合があります。