To:チームメンバーのみんなへ
ビジネスの世界では、
「競合他社」という表現がよく使われますよね。
※マーケティングの専門用語だと、
「直接競合」とか「間接競合」という表現もあります。
こういう表現って、なんだか違和感を覚えませんか?
なぜなら、「他社は敵またはライバルだ」という
パラダイムがそこにあるからです。
だって、「競合」ですから。
お客さんを獲得するために張り合っているのか、
売上や利益などの多寡を競っているのか、
それはケース・バイ・ケースです。
ですが、競合という言葉を使っているので
競っていることには間違いないでしょう(笑)。
素朴な疑問として、
「なぜそんなに競うの? テストステロン・バカなの?」
と思いませんか?
お客さんが幸せになるなら
自分から買おうが、他社から買おうが、
別にどちらでもよくないですか?
あるいは、業界や社会全体が良くなっていくなら、
どこの会社が大きくなっても、小さくなっても
どうでもよくないですか?
「競合」という言葉に対して違和感を覚えない人は
そういう視点の高さがないのです。
自分にだけ利益があればいいという、
ケツの穴の小ささよ(笑)。
さて、私が思う、フラットな表現は「同業他社」です。
これなら、別に競っているわけではないですよね。
「競合他社」と「同業他社」という言葉は、
似ているけれどパラダイムがまったくちがいます。
前者は他社を敵だと考えていますが、
後者は他社をフラットに考えているからです。
ですので、(文脈的に使わざるをえない場合を除いて、)
「競合」とか「敵」といった表現を連発する
経営者をコンサルタントを私は避けるようにしています。
それは、自分と他社の間で分離をしている、
意識レベルの低さがそこにあるからです。
そういう人と接していると、
自分の意識レベルまで下がってしまいます。