To:チームメンバーのみんなへ
エッセンシャルの価値観の7番目に、
「フラットな組織」という項目があります。
この説明として
「力が正しさを作るのではない。正しさが力をつくる。」
となっています。
この説明の草案は私が作ったのですが、
2つの文でヒエラルキー組織とフラット組織を表しています。
「力が正しさを作る」のがヒエラルキー組織で、
「正しさが力を作る」のがフラット組織です。
たとえば、あるヒエラルキー組織において、
力を持つ社長が末端の社員に対して
「誇大広告をしなさい」と言ったとしましょう。
もちろん誇大広告は違法で、完全なブラックです。
しかし、ヒエラルキー組織の中では、
力を持つ社長が言っていることが常に正しいのです。
違法とかブラックとか関係なく、
社長が白と言えば黒いものも白くなります。
結果、末端の社員は社長の命令に従うしかありません。
もし命令に従わなければ
クビにできる力を社長は持っているからです。
逆に、フラット組織において、
「正しさが力を作る」とはどういうことでしょうか?
データやファクト、ロジックにおいて正しいこと、
制定法や自然法において正しいことを守ることで
力が得られることです。
簡単に言えば、「黒いことは止めよう」と言う人が
エッセンシャルでは力を持つのです。
ちなみに、英語の表現では力はmight、
正しさはrightできれいに韻を踏めるですが、
うまく韻を踏んだ日本語にはできませんでした(笑)。
Might is right. → 勝てば官軍
Might makes right. → 無理が通れば道理が引っ込む
無理と道理で韻を踏もうとすると、
「無理が道理を作るのではない。道理が無理を作るのだ。」
となって、少し意味が変わってしまうのです……。