To:チームメンバーのみんなへ
3年くらい前に
『マネジャーの最も大切な仕事』
という本を読みました。
著者はハーバード大の教授のテレサ・アマビールと
心理学者のスティーブン・クレイマーの2人です。
彼らは3業界、7企業、26チームへの
1万2000もの日記調査から
創造性と生産性が高い会社を分析しました。
その結果、わかったことは
「インナーワークライフ」というのですが
社員が仕事で良い体験・感情を感じていることが
とても重要だということです。
そのために、会社やマネージャーは
部下に対してどう接すればいいのでしょうか?
・その人を適切に評価してあげること?
・インセンティブ(ニンジン)を出すこと?
・明確な計画を設定すること?
たしかに、これらはとても重要な要素ですが、
最も大切な要素ではありません。
インナーワークライフで最も大切なのは、
「進捗」であるというのがこの本の要旨です。
つまり、している仕事に対し、
少しでもいいので確実に順調に
「進捗」
している感覚があることです。
この指摘は私も盲点でした。
この本で調査された669人のマネージャーのうち
「進捗の支援」が大切だと答えたのは
わずか5%しかいなかったのです。
そして、これは私たちにも当てはまります。
私たちはフラットな組織なので、
マネージャーとか上司のような存在はいません。
ですから、チームメンバーがお互いに
以下のようにしてお互いの進捗を
支援し合うことが重要になります。
・プロジェクトが順調に前進するように手伝うこと
・停滞しがちなプロジェクトについては
改善をして、なんとか進捗させること
・どんなに改善しても進捗しないプロジェクトはやめるか、
他社に委託することを検討すること
・進捗の見込みがまったくないプロジェクトに
無謀にも挑戦しようとするメンバーがいたら止めること
ここまで書いてきて思いましたが、
たしかに私も仕事では進捗がストレスです。
・何か月もミーティングだけはしているのに
ほとんど進まないプロジェクト
・色々と試行錯誤をしているけれども
結果が出る見込みが立たない仕事
・誰もリーダーシップを発揮せず、
過疎気味になっている状態
こういった状態を改善したりやめたりすることが
私たち全員にとって重要なのです。