To:チームメンバーのみんなへ
ティール組織など、意識のレベルを理解する時に
もっともシンプルでわかりやすい方法は、
自分自身の心の成長と紐付けることです。
1.無色:生存欲求、動物的な本能、生理的欲求
新生児などはまさにこの意識レベルで、
間近にある物理的な死を避けるために行動します。
大人ではこのレベルになることはほとんどなく、
あるとしたらホームレスくらいかもしれません。
2.マゼンタ:因果関係の欠如、神秘主義、安全志向
幼稚園児くらいになるとこのレベルに上がります。
ものごとの因果関係があまり理解できておらず、
「てるてる坊主を作れば、明日は晴れる」
といった呪術的な思考をするレベルです。
大人でも、災害でパニックになるとこのレベルに落ち、
トイレットペーパーやカップラーメンを買い占めるなどの
論理的でない行動をしてしまいます。
3.レッド:衝動的、自己中心性、承認欲求
反抗期・思春期の小学生などがこのレベルです。
「親が言うこととはちがうことをしたい」とか、
「周りとはちがった存在になりたい」など、
世の中のルールを打ち破ろうとします。
大人でも、共依存関係のヤクザ組織や
恐怖支配のブラック企業などで散見します。
4.アンバー:権威主義、ヒエラルキー、規律
私たちは中学〜大学あたりでアンバーを体感します。
たとえば、部活で学年ごとにヒエラルキーがあるとか、
大学の研究室での序列です。
大人でも、公務員や官僚組織のように、
何かしらの基準があって、(たとえそれが理不尽でも、)
その基準によってヒエラルキーを決めます。
5.オレンジ:達成、戦略、技術、競争、マネタリー経済
社会人になって、営利企業の会社員になると
私たちはオレンジに触れます。
そこは、「利益を出す人がエライ」という雰囲気で、
リスクをとってリターンを目指す物質主義の世界です。
これは私見ですが、残念ながら、
少なくない人がオレンジの意識レベルで人生を終えます。
6.グリーン:平等、共同、多様性、ボランタリー経済
オレンジな会社組織に違和感を覚えた人などが
NPOなどに入って体感するのがグリーンです。
そこでは、オレンジへの反動から
ボトムアップの意思決定が重視されていたり、
文化や理念を重視したコミュニティ活動をしています。
利他の行動が中心になっているものの、
コンセンサス(全員の意見の一致)を重視するので
組織の進むスピードが遅くなりがちです。
7.ティール:全体性、自立分散、生態系のような組織
営利企業(オレンジ)とNPO(グリーン)の
意識レベルを統合したような状態です。
オレンジ組織においてCSRは、高い収益性への免罪符や、
世間の批判から身を守るための隠れミノになりがちです。
一方で、ティール組織では利益を上げながら、
NPOと同じように世の中に貢献する方法があると信じていて、
それを実践するレベルです。
ここまでざっと説明をしてみましたが、
やはりティール組織についての説明は
とてもむずかしいと感じます。
それは、(日本でも少しずつ現れ始めていますが、)
ほとんどの人はこのレベルをあまり体験しないため、
イメージしにくいためです。
実際に、ティール組織に入って動いてみるのが
一番わかりやすいかもしれません。
改田剛俊
私も実際にティール組織を作りたいと模索をしています。社会貢献の前提は社会が必要としているサービスへの提供だと思います。現在、社会全体が大きく変動していて、何を必要としているのかイメージができません。できないと言うよりイメージしてしていたものがどんどん壊れていくと言う感覚に陥ります。今の自分に何ができるか?やりたいことで収入を得ることができる。しかもそれが社会貢献に密接につながっている。そういったことについてそうまさんにアドバイスを受ける事は可能ですか?