To:チームメンバーのみんなへ
世の中には、言語化が苦手だったり、
問題設定が苦手だったりする人がいます。
もちろん、私たちのチームの中にもそういう人はいるでしょう。
そういう人は、チームの中で問題が起きたときに
違和感やモヤモヤ、漠然とした不安を感じたとしても
それをうまく言語化できません。
その結果、何が問題の本質なのかわからなかったり、
どうやって解決するのか仮説を立てられなかったりするのです。
さて、こういう人は、あまりにも合理的な組織だと
「違和感を感じていても発言できない」ことが起こるのです。
なぜなら、こんな感じで周りの人から潰されるからです。
・「問題をきちんと言語化できないなら話すな!」
・「対案を出せないなら批判をするな!」
・「問題設定のレベルが低い!」
ですが、私たちの組織はそうではありません。
違和感やモヤモヤ、漠然とした不安を感じるだけの
炭鉱のカナリアみたいな人がいてもいいのです。
別に問題の本質がわからなくても、
解決策を思いつかなくても発言すればいい。
他のチームメンバーがそれを言語化してもいいからです。
実際、炭鉱のカナリアは有毒ガスが発生したときに
ピーピーピーピーと鳴くだけです。
なぜ有毒ガスが発生しているかも、
どうすれば有毒ガスが発生しているかも
カナリアは理解していません。
もちろん、言語化もできません(笑)。
ただ有毒ガス(違和感)に反応して鳴くだけです。
私が思う良い組織とは、多くのチームメンバーが
炭鉱のカナリアになって外界の変化を感じ取る
「センサー」
のようになることです。
ちなみに、過去にちがう切り口でも書いたので、
こちらも読んでみてください。
ご参考:ネガティブな声も歓迎