To:チームメンバーのみんなへ
「多才でユニークな興味や才能を持っている人物を採用せよ。
仕事しか能がない人物は採用してはならない。」
これはグーグルの採用のルールの1つです。
私もこれは本当にそのとおりだと思っていて、
エッセンシャルでも仕事人間は採用したくありません。
その理由は3つあります。
1.仕事人間はオレンジ組織の人間だから
「仕事の成果を最大化するために
プライベートを犠牲にしてビジネスに打ち込む」
というのは私達に似つかわしくありません。
ご参考:ティール組織
プライベートも仕事も、どちらも人生の大切な要素だからです。
仕事人間とは、「家族や友達などの
人生の大切な要素が欠落した人間」のことです。
あるいは、趣味などの楽しみを持とうとしない、
自己犠牲的な人間とも言えるかもしれません。
2.イノベーションを起こせない人間だから
たとえば、3Mという化学・電気素材メーカーでは、
従業員が仕事時間の15%を本来の仕事以外のことにあてる、
というルールがあります。
この15%によって、予期せぬイノベーションを
意図的に起こしているわけです。
このときに鍵になってくるのが
日々の仕事以外のこと(たとえば趣味や特技)への
強い興味や好奇心です。
「新しいアイデアは今までにない新しい組み合わせ」
と言われますが、仕事人間の場合、
仕事以外で組み合わせるものが何もないのです。
3.「ゆるいつながり」の力が弱いから
ニコラス・A・クリスタキス(著)
『つながり 社会的ネットワークの驚くべき力』
という名著があります。
この本には、自分が普段よく接する人だけでなく
たまにしか会わない人も、良い人脈を紹介してくれる、
ということが書かれています。
たとえば、良い転職先やパートナーの紹介です。
考えてみればすぐわかることですが、
自分の本業と近い人は自分と人脈がかぶっていて、
相手の人脈をすでに知っていることが多いでしょう。
すると、良い人脈を紹介してくれないのです。
一方で、本業と遠い「ゆるいつながり」の人だと
自分と人脈がかぶっていることは少ないです。
仕事人間の場合、仕事以外の人脈がほとんどなく、
異業種間の人脈の橋渡しができません。