o:チームメンバーのみんなへ
私たちの価値観には
「意図、前提を確認し、感情を共有する」があります。
この行動をすることで、
全メンバーが「ありのままの自分(ホールネス)」で
いられる状態につながっていきます。
しかし、この行動にはハードルがあります。
そのハードルとは「正しさ」です。
まず自分の感情を共有するためには
自分の感情に気づくことが必要になります。
すなわち、自己認識とか自覚のことで、
少しむずかしい概念で言えば
メタ認知とかセルフ・アウェアネスですね。
自分の感情に気づけないと、
あるいは自分の感情に気づいていても
それを抑圧してしまうのです。
「あれ、何かおかしいな」と違和感があっても
「そんなはずはない! 間違っている!」と
正しさが感情破壊兵器となってしまうのです。
その結果、違和感があっても、
それを虫の知らせとして
受け取ることができなくなります。
さて、正しさにはいくつも種類があります。
1つ目は、社会的な通念やパラダイムです。
例えば、「企業は利益をあげなければいけない」
というように多くの人が信じている思い込みですね。
もしかしたら利益を上げないほうがよい場合でも、
その違和感は無視されがちです。
2つ目は、本人が持っているべき論です。
ある人が、「締切には間に合わせないといけない」といった
べき論を持っていたらどうなるでしょうか?
プロジェクト内で締切に遅れている人がいたときに、
違和感への察知が遅れがちになるでしょう。
3つ目は、意図や前提の見落としです。
誰かとの話において、あるいは現状認識において、
他人の意図や前提を見落としているときですね。
そして、「私は正しい」みたいに感じてしまうと、
違和感が抑圧されてしまうのです。
4つ目は、ポジション的な正しさです。
とりわけヒエラルキー型の組織において、
上に立つ人ほど正しさを持ちます。
それゆえ、階層が多い組織ほど、
色々な感情が抑圧されやすいのです。
いずれにしても、「正しさは、感情破壊兵器」であり、
「感情共有時のハードル」になるのです。
今日の内容は、私も全然できていないことなので
自戒を込めて書きました。