To:チームメンバーのみんなへ
老子が言ったとされる格言に、
「授人以魚 不如授人以漁」というものがあります。
「人に魚を与えればその日だけは生きられるが、
漁のやり方を教えれば一生生きられる」という意味ですね。
私は、この格言が好きだという人たちは
情報弱者の極みだと思うのです。
なぜか?
漁のやり方を教えたところで、
一生生きられるわけがないからです(笑)。
漁場が変われば漁のやり方も変わりますし、
漁の道具も年々便利になっていくことでしょう。
気候変動もあるかもしれませんし、
海の地形も変わることもあるでしょう。
ガラパゴス諸島での研究では、
たった2世代で新しい種に進化する鳥が
いることがわかりました。
ご参考:わずか2世代で新しい種に「進化」した鳥がガラパゴス諸島には生息する
同様に、魚にしても予想以上の早さで
進化が進んでいく種もあるはずです。
どう考えても、漁のやり方を教えただけでは
食いっぱぐれると思うのです(笑)。
では、一生食いっぱぐれないためには
何が必要かというと、「漁のやり方のメタ知識」です。
「メタ知識」とは、上位の知識という意味で、
つまり、なぜ、漁のそのやり方になっているのか?
という本質の部分ですね。
・魚の生態や、魚の身体の仕組み
・潮の流れが発生するメカニズム
・漁の道具の構造など
・人間の身体の仕組み、筋肉の動かし方
などなど、たくさんあると思います。
さて、ここまで読めば、
私が何を言いたいか分かりますよね?
この業界には、情報弱者に漁のやり方を教えている
情報弱者の講師が多いということです。
私たちは、そうならないようにしましょう。
漁のやり方というのは、何の例えか分かりますよね(笑)。