To:チームメンバーのみんなへ
私たちのチームでは、
「自分の報酬の金額は、自分自身で決める」
という方法をとっています。
ですので、私が決められるのは私の報酬だけです。
私はメンバーの報酬の金額を決めません。
この報酬の金額を決める際は、
「自分という労働力を、労働市場から引っ張ってきた時に
いくらの報酬を払うのが妥当か?」
と、自分の「労働市場での評価」をもとに考えることですね。
私は「労働市場での評価」の金額よりも
低い報酬を払うのも、高い報酬を払うのも
どちらも大きな問題が起こると考えています。
たとえば、「労働市場での評価」の金額よりも
低い報酬にしてしまうと、
「自分には価値がない」
と自己肯定感が下がってしまうわけです。
逆に、高い報酬を払ってしまうと
「私は普通の人よりも生産性が高い、特別な人間だ!」
みたいな勘違いをしてしまうからです。
その結果、そのメンバーは努力をしなくなり、
あまり働かなくなり、ナルシストになりがちです。
もし、ナルシストになってしまうと、
他人に対して攻撃やマウンティングをするなど
いいことは何もありません。
ですので、私が思う、最も適切な報酬は
「労働市場での評価」になるべく近い金額です。
これによって、すべてのメンバーが
等身大の自信をつけられると信じています。
もちろん、「労働市場は完全にバランスが取れている」
とは私はサラサラ思いません。
それなりにアンバランスさはあると思っています。
たとえば、人材派遣会社などはその最たる例で、
まるでヤクザのピンハネのように
3割くらいの報酬を中抜きしているわけです。
ですので、派遣社員の時給は
本当は3割分は高いと私は思っています。
さて、私たちのチームでは、
お互いがいくらの報酬をもらっているかが
オープンになっていますよね。
ですので、お互いのメンバーの報酬が
「労働市場での評価」になるべく近くなるように
助言し合うようにしましょう。
もし、
「あの人が●円もらっているんだから、
私も●円くらいもらえるべき」
みたいに、労働市場を無視してしまって、
他のメンバーの金額をもとに自分の金額を決めてしまうと
えてして報酬金額のインフレが起こりやすくなります。