To:チームメンバーのみんなへ
私は、「この会社をいい会社にしたい」と思っていますが、
この「いい会社」というのは
数字ではなく主観で決めることが重要だと思っています。
もし、いい会社の評価軸がたった1つしかなくて、
たとえば、それが利益の大きさだったとしたら
いい会社にするのはきわめて簡単です。
とにかく利益を上げさえすればいい。
しかし、世の中を見てみると、
利益を上げているだけの会社の中には
ブラック企業もたくさんあるわけです。
ですので、いい会社かどうかを
評価するための評価軸というのは
本当に無数にあると私は思っています。
というよりも、評価軸を無数にするべきだと信じています。
もちろん、利益が出ているかどうかも重要ですが、
それだけでは不十分で、他の評価軸としては
たとえばチームメンバーの幸福度が高いとか。
あるいはお客さんから会社が愛されているかとか、
理念にそってビジネスをしているかもそうでしょう。
他には、取引先と良い関係が続けているかとか、
社会に貢献し続けているかとか、
とにかく無数の評価軸があります。
そうやって評価軸を増やせば増やすほど、
バランスが求められるようになります。
つまり、いい会社とは無数の評価軸の中で、
ヤジロベエのように絶妙なバランスを
とっている会社なのです。
ちなみに、1つしか評価軸がなければ、
バランスもへったくれもありません。
ブラック企業のように社員を疲弊させ、
お客さんをだましながら
利益を追い求め続ければいいだけだからです。
今日のまとめ。
いい会社ほど、無数の評価軸の中で
絶妙なバランスをとっていて、
だからこそ数字では判断できません。
ゆえに、いい会社かどうかは主観でないと
判断できないというのが私の持論です。
というよりも、数字でいい会社が判断できるとしたら、
その会社が考慮している評価軸の数が少なすぎる、
といえるでしょう。
私たちは無数の評価軸を考慮して、
その中でバランスをとれている会社のことを
いい会社と定義したいと思います。