To:チームメンバーのみんなへ
以前のこと、経済ドキュメンタリー番組の
『ガイアの夜明け』を私が見ていたら、
興味深いセリフが聞こえてきました。
「失敗は許されません」というナレーターの音声です。
要は、社運を賭けたプロジェクトなので、
絶対に成功させないといけないらしいのです。
「バカじゃないの?(笑)」と思っちゃいました。
こんなことって、ビジネスではありえません。
私の経験則ですが、
「5回の改善は、1回の慎重さに勝る」
というものがあります。
簡単に言えば、
一発勝負を慎重に慎重にやるよりも、
失敗をしてもいい状況で5回取り組んで
その度に改善していくほうが成功確率が高くなる、
ということです。
たとえば、誰かが自分の報酬を決めるときも
慎重に検討して決めるのは悪手です。
それよりも、ある程度ざっくりと決め、
数か月単位で見直していったほうが
妥当な報酬になりやすいのです。
このように、1回も失敗が許されない状況に
自分たちを追い込む時点で悪手なんですよね。
チーム全体で失敗を許容しながら、
高速で改善を繰り返せる状況を作るのが
経営の妙手なのです。
ですので、これをふまえて
「どうすれば、高速で5回の改善ができる状況になるか?」
と考えてみてください。