To:チームメンバーのみんなへ
行動経済学の研究のわかりやすい例として、
新聞のプライシング(価格戦略)があります。
Q.あなたが新聞の定期購読をしようとしていたとき、
価格のプランに次の「2つ」がありました。
どれを選びますか?
1.紙版……月額3,000円
2.紙版とオンライン版のセット……月額4,000円
価格のプランに次の「2つ」がありました。
どれを選びますか?
1.紙版……月額3,000円
2.紙版とオンライン版のセット……月額4,000円
これは難しい質問ですが、
半々くらいに分かれるかもしれませんね。
ここで、次の質問です。
Q.あなたが新聞の定期購読をしようとしていたとき、
価格のプランに次の「3つ」がありました。
どれを選びますか?
1.紙版……月額3,000円
2.オンライン版……月額4,000円
3.紙版とオンライン版のセット……月額4,000円
価格のプランに次の「3つ」がありました。
どれを選びますか?
1.紙版……月額3,000円
2.オンライン版……月額4,000円
3.紙版とオンライン版のセット……月額4,000円
つまり、前述の質問に、2の選択肢が新しく増えました。
こうすると、1を選ぶのは少数派で、
3が多数派、そして2はほぼゼロになります。
この2の選択肢は、ただ見せるだけの商品であり、
3をお得感を演出するためだけに入れたものです。
たった1つの選択肢を入れるだけで、
ほとんどのお客さんが3を選ぶようになります。
もちろん、顧客1人あたりの売上が上がりますね。
ここでマーケティング“だけ“を考慮した話だと、
「だから、売上が上がる選択肢を追加しましょう」
ということで終わると思います。
ですが、これだけだと私たちらしくありません。
私たちは、たとえ売上が上がったとしても、
ミッションに近づかないようなマーケティングは
しないようにしているからです。
ですから、たとえばこのように考えるわけです。
・どういう価格にしたら、ミッションにより近づくか?
・どういう特典をつけたら、チームの存在目的と共鳴するか?
・どういう商品をリリースしたら、ビジョンにより近づくか?
・どういう売り方をしたら、私たちは誇りを持てるか?
つまるところ、マーケティングも含めて、
ビジネスというのはリーダーシップなんですよね。
お客さんと一緒に、どういった未来へ近づいていくのか、
そこまで考えるのが私たちの仕事です。