To:チームメンバーのみんなへ
ビジネスをしていると、本当にピンチな時ってありますよね。
進めていたプロジェクトがうまくいかず、
立て直しをしてもどうにも改善せず、
このままでは頓挫してしまいそうなとき、とかです。
私が思うのは、そういった本当にピンチな時ほど
その人の本性が出るということです。
たとえばの話ですが、
「トップダウンの方が、意思決定の質が高い」と、
ある人が心の中では信じていたとします。
そういった人は平常時には他の人の意見を聞いて
民主的に意思決定をしていたとしても、
ピンチになると人の意見を聞かなくなります。
つまり、トップダウンにしようとするのです。
なぜなら、「絶対的なものにすがりたい」という気持ちが
ピンチの時ほど出てくるからです。
その時に自分の中にある絶対的だと思っている価値観、
すなわち、「トップダウンの方が、意思決定の質が高い」
という価値観にすがってしまうのです。
さて、前回の記事で私は、
「他のチームメンバーからの助言をもらって
意思決定すると質が高くなる」という話をしました。
ご参考:相馬の意見は案外おかしい
もし、このことを本当に信じているのであれば
ピンチで何かにすがりたい時ほど、
人の助言に耳を貸すはずです。
「他のチームメンバーからの助言をもらって
意思決定すると質が高くなる」ということを
その人は絶対的に正しいと信じているからです。
こういう人は、私たちのチームにふさわしい人です。
逆に、ピンチの時にトップダウンになり、
他人の意見に耳を貸さなくなる人がいたとしたら
その人は私達のチームにいてはいけない存在です。