To:チームメンバーのみんなへ
近代的な経営の本を読むと
「仕事を属人化させるのではなく、標準化せよ」
ということが書いてあります。
属人化させないということは、
「特定の人しかその仕事ができない状況を
作ってはいけない」ということですね。
属人化の対義語は標準化です。
標準化とは仕事のやり方をノウハウにして、
可視化して情報共有することによって
誰でもその仕事ができるようにすることです。
近代の経営は、仕事を標準化することで
仕事を効率的におこなうという前提に立っています。
しかし、私はこれに異を唱えたいと思います。
なぜなら簡単に標準化できる仕事とは
AIに奪われる仕事だからです。
つまり、私は、
「簡単に標準化できる仕事なんて、私たちはやらなくてよい」
と言いたいのです。
どうせ価値を付けられなくなる仕事なので
そもそもやる必要がありません。
私のスタンスはこうです。
「標準化させるのではなく、属人化させよ」。
これは暴論のように感じるかもしれません。
しかし、今後はAIに仕事を奪われていき、
人間が付加価値をつけやすいのが
アートなどの真善美の領域になってきます。
そして真善美の領域に人間の仕事が移ってしまうと、
属人化することしかできなくなります。
言い換えると、「仕事を標準化させよ」というのは、
近代的な経営ではなく古典的な経営になっていくのです。
標準化は、恐竜のように滅びる運命にあります。