To:チームメンバーのみんなへ
それは、ソニーが今のように凋落する、
ずっとずっと前のこと……。
創業当時のソニーでは、毎月の給料を銀行振込ではなく、
給料袋に入れて渡していたそうです。
そして、ある男性社員が給料袋を持って帰らずに
自分の机の中に入れたまま帰宅してしまったことが
あるそうなんですね。
そして帰宅すると、奥さんがこのように言ったそうです。
「あれ、あなた。今日は給料日じゃないの?
給料袋は貰ってこなかったの?」
それを聞いて、その男性社員は答えました。
「あっ、仕事が楽しくて、机の中に忘れてしまった。
仕事そのものが楽しいから、給料なんてどうでもよくて(笑)」
このソニーの逸話は私の記憶を元に書いたので、
少し間違っているかもしれませんが、
私はこういった会社は最強だと信じています。
なぜなら、給料という外発的動機付けではなく、
仕事そのものが楽しいという内発的動機付けで
ソニーの社員が働いていたからです。
外発的動機付けとはアメとムチのことで、
給料や信賞必罰、名誉、評価、強制など、
外から与えられたやる気のことです。
それに対して、内発的動機付けとは
興味や楽しみ、好奇心、使命感、貢献感、成長感など
自分の心の内側から湧いてくるやる気のことです。
そして内発的動機付けのほうが
やる気に持続力があり、自主性や幸福感があります
ご参考:外発的動機付けとは(ビジネス心理学)
ですから、私がチームメンバーに望んでいることは、
外発的動機付けのアメとムチで働くのをやめることです。
もちろん、外発的動機付けがあってもいいのですが、
それ以上に強い内発的動機付けで働いてほしい。
内発的動機付けで働くメンバーばかりが集まると、
不可能も可能になる、最強チームになるからです。