To:チームメンバーのみんなへ
私が会社を経営していて思うのは、
社長をはじめ、ピラミッド組織の上の側にいる人間は
2つの権力を持っているということです。
その1つは、情報閲覧権です。
ピラミッド組織の上の側の人間であればあるほど
秘匿性が高い社内外の情報にアクセスできるのです。
この話は、こちらをご覧下さい。
ご参考:情報格差と権力の関係
上記の記事で詳しく説明したので、
この記事ではこれ以上は書きません。
そして、ピラミッド組織の上の側にいる人間が持つ、
2つ目の権力は人事権です。
・誰を採用するかを選べる
・誰をクビにするかを決められる
・誰を配置転換するかを決められる
・月収などの給料を決められる
こういった権力を持っている人の前では
社員は安心できません。
「もしかしたら、上司のさじ加減1つで
私はクビにされるかもしれない……」
と感じてしまうからです。
あるいは、やりたくもない仕事をさせられたり、
望んでもいない地域に飛ばされたり、
給料を下げられるかも、と社員は感じることでしょう。
私に言わせれば、その会社の社員というだけで
その人の人生を大きく動かす権力を
上司が持っているのはありえないと思います。
強い人事権は「奴隷制」を作り出すからです。
それくらい人事権は強い権力で、
使いようによっては人を支配できる力です。
だからこそ、メンバーに安心して働いてもらうためには
上の側の人が人事権を使わないことが重要だと思っています。
私も自分が人事権を濫用しないよう、気をつけています。