To:チームメンバーのみんなへ
これまで私は色々なことを書いてきましたが、
今日は私がもっともできていないことの1つについて
取り上げたいと思います。
つまり、私ができてないことを棚にあげて(笑)、
今日はこの手紙を書いています。
それは何かというと「敬意」です。
敬意って、グリーン以上の組織において
とくに大切とされるものです。
敬意と言っても色々とありますが、
たとえばなにかの仕事をしてくれることへの敬意や、
過去にやってきてくれたことへの敬意ですね。
さて、グリーン未満の組織だと、
敬意が足りないためにうまくいかないことがあります。
特に組織を再編したり、組織の体制を変えたりするときに
敬意は非常に重要になってきます。
なぜなら「私は敬意を払ってもらっていない」と感じた人は
いわゆる抵抗勢力になるからです。
オレンジ組織では「あいつは不満分子だ」と言って
その人を切って捨ててしまうのですが、
それでは不必要な禍根と恐怖を産むだけです。
心理的安全性がおびやかされることは言うまでもありません。
そして、もっとも重要なのは
敬意が足りないチームでなんて誰も働きたくないのです。
蛇足ですが、昔、ホリエモンこと堀江貴文さんが
今はなき近鉄バファローズを
買収しようとしていましたよね。
その際、日本の野球界を作った
ナベツネこと渡辺恒雄さんに
あいさつ1つしなかったことは有名です。
結果、根回ししなかった堀江さんは
球団買収を邪魔されてしまったのは誰もが知るところです。
「たられば」ですが、このときに渡辺さんに対し
堀江さんが敬意を持って接していれば
日本の野球の歴史が変わっていたかもしれません。