To:チームメンバーのみんなへ
いわゆるグリーン組織と呼ばれるような、
社員を大切にする会社ってありますよね。
まるで社員を家族であるかのように大切に扱う会社です。
ああいった会社って、社員同士のつながりも強く、
とてもうまくいっているようにも見えます。
しかし、近くでよく観察してみると
家族主義あるいは平等主義によって、
いくばくかの不利益も発生しています。
たとえば、ローパフォーマーの居場所を作るために
ハイパフォーマーのリソースを使ってしまう、
ということです。
すなわち、やらなくてもいい仕事を
他の社員がわざわざ作ってあげる、といったことですね。
すると、ハイパフォーマーからすると
「こんなの、バカらしくてやってられん!」
という気持ちになり、退職したくなります。
また、多数決やコンセンサスといった質の低い意思決定も、
こういった組織の負の側面です。
みんなの意見を平等に聞こうとすると
どうしようもない意思決定になりがちです。
なぜなら、平均的な人の考えが多数派になるので、
多数決では尖った意思決定をできないからです。
私に言わせれば、意思決定というのは
その事項についてよく知っている人が決めたほうがいい。
もちろんその際は、他の人たちに意見を聞き、
慎重に検討する必要はありますが。
このように、家族主義あるいは平等主義になると
ローパフォーマーの居場所を無理して作ったり、
多数決やコンセンサスに堕したりすることが多いのです。
私たちは、決して平等主義ではなく、
非公式の階層が“あったほうがよい”と信じています。