To:チームメンバーのみんなへ
今日は、いきなり結論から書きます。
それは、私たちのチームの優先順位です。
1.平等かつ公正
2.不平等かつ公正
3.平等かつ不公正
4.不平等かつ不公正
これは何かというと、
平等と公正はしばしば対立することがあり、
そのときにどういう順序で考えるかを表しています。
世間一般の定義からは大きく外れますが、
ここで言うところの、2つの言葉の意味は以下のとおり。
平等:すべてのチームメンバーが同じ報酬が得られること
公正:すべてのチームメンバーの評価基準が同じであること
順番に説明しましょう。
1.平等かつ公正
これはファンタジーの世界です。
すべてのチームメンバーを同じ評価基準で評価した結果、
すべてのチームメンバーが同じ報酬額を手にすることです。
たとえば、コピーライティングの才能をとってみても、
人によってバラツキがあるのが当然です。
ゆえに、同じ評価基準で判断した場合、
エッセンシャルのすべてのチームメンバーが
まったく同じ報酬額になることはありえません。
もちろん、平等かつ公正が実現できたら最高ですが、
現実でそれを実現している組織は存在しません。
2.不平等かつ公正
「平等かつ公正」がファンタジーの世界だったので、
現実的に考えて、私たちが目指す落とし所は
「不平等かつ公正」になります。
これは、すべてのチームメンバーに対して
同じ基準で評価することを意味します。
逆に、違う基準で評価することを「差別」と言います。
男女差別:あの人は男性だから、〜〜。
学歴差別:あの人は優秀な大学を出ているから、〜〜。
年齢差別:あの人は若いから、〜〜。
経歴差別:あの人はエッセンシャルのチームに入った
年度が古いから、〜〜。
他にも差別の種類は無数にあって、
国籍差別や人種差別、性的マイノリティ差別、
病気差別、障害者差別などがあります。
言い換えると、差別をしないようにすれば
公正に近づいていきます。
ただし、人は性格や能力にかなりの差があるため、
すべてのチームメンバーが同じ報酬になることはありません。
3.平等かつ不公正
これは、モチベーションが低い組織の特徴です。
優秀な人も、普通な人も、劣等な人も
みんな同じ報酬を手にするということです。
すると、優秀な人ほど腹を立てて、
そこから去っていきます。
「こんなに組織に貢献しているのに、
なんでこれっぽっちしか報酬がもらえないんだ!」と。
これは原理原則なので覚えておいてください。
公正と平等では、人は公正を好むことを。
4.不平等かつ不公正
これは、最悪な組織の特徴ですが、
日本の多くの会社がこれに当てはまります、実は。
何かしらの差別があって、不当に報酬が低い人がいる。
さらに、優秀でもないのに、意味不明な仕組みで、
不当に高い報酬を得ている人もいる。
これは、チームのモチベーションが最低になります。
私なら、こういうチームでは絶対に働きたくありません。
今日のまとめ。
「1.平等かつ公正」が成り立てば最高ですが、
これはファンタジーの世界です。
現実的に「2.不平等かつ公正」を目指しましょう。