To:チームメンバーのみんなへ
今は情報時代になってきています。
すると、抽象的な概念をうまく扱える人ほど
生産性を高められます。
その一例が、トレードオフの思考です。
どういうことか?
残念ながら、世の中には抽象思考力が低く、
トレードオフの思考をできない人が一部いるのです。
例えばゼロリスクにこだわる人ですね。
反原発や反ワクチンや反食品添加物の人の中には
トレードオフが苦手な人が一部いるはずです。
だからこそ、彼ら・彼女らはゼロリスクに拘泥します。
原発やワクチンや食品添加物というのは
それを利用するリスクもリターンもあり、
それを利用しないリスクもリターンもあります。
両者を勘案して、トレードオフの思考をすることが
できないわけですね。
では、私達はどうすればいいでしょうか?
トレードオフから逃げないことですね。
たとえば、なにか意思決定をするのであれば、
期待値をざっくりと見積もるといったことです。
期待値がより高い選択肢を選べばいいわけです。
もし、期待値がほとんど同じ2つの選択肢があるなら、
今度はシャープレシオを見積もるわけです。
シャープレシオというのは投資用語ですが、
簡単に言えば、統計学でいう標準偏差ですね。
同じ結果を出すなら、バラツキが小さいほうがよい
(標準偏差が小さいほうがよい)わけです。
もし、こういった抽象思考ができるようになったら
次はもっと思考の難易度をあげます。
期待値が高くて標準偏差が大きい選択肢Aと、
期待値が低くて標準偏差が小さい選択肢Bとを、
トレードオフ下で決断するわけです。
こういった抽象思考ができるようになると
より生産性を高められるはずです。
尚宏
選択肢を吟味するとは、どういったことか分かりやすくて考えやすい例え話だと感じました。自分はハナクソの様なレベルの期待値を比較してマシな方を吟味して選ぶ、というよりも選ばざるを得ない様な状況がまだまだ多いため吟味することより選択肢を新しく作り出す方が先決なのかな?と感じました。
選択に関する考え方が、以前よりも、このメルマガを読んだことでより考えやすくなりました。ありがとうございました。