To:チームメンバーのみんなへ
今日はチーム内のシナジー(相乗効果)が
なぜ重要なのかについて図を使って説明します。
本記事の図はわざわざ私が描いたものですが、
地方と都市におけるシナジーの差を表しています。
この図の丸は、それぞれの人の「影響の範囲」を
表しています(影響の輪)。
地方には丸を10個、都市には丸を20個、描きました。
同じ面積で丸の数が2倍なので、
都市は人口密度が2倍ということです。
簡単に言えば、地方は一軒家がぽつぽつとあって、
都市はマンションに住んでいるイメージでしょうか。
この図を見ていただくと分かるのですが
都市のほうが丸が重なり合っている面積が大きいです。
この重なり合っている部分でシナジーが生まれるわけです。
物理学者のジョフリー・ウエストの研究によって、
ある街において人口が100%増えると(2倍になると)、
その街のGDP(※)は115%増えることが分かっています。
※GDPとは“国内”総生産のことですが、
ここでは「街の総生産」のことを表しています。
これが、現代において、日本に限らず世界中で
「都市が人を引き寄せる磁石になっている理由」です。
大きい都市であればあるほど
シナジーが増えるので収入が高くなりやすく、
地方に行けば行くほど収入が下がりやすくなります。
それで、ここからが本題です。
この原理原則は都市に限らず企業でも同じで、
人数が増えるほどシナジーが生まれやすくなります。
とは言っても、ただ単にチームメンバーの人数が
多くなっただけでは不十分です。
なぜなら、事業部間、プロジェクト間、メンバー間で
連携をしないとシナジーは生まれないからです。
・お互いのことをよく知る
・共同で仕事をする
・自分の強みで相手の弱みを補う
こういった連携をし続けることで、
チームメンバーの人数が増えれば増えるほど
各メンバーの生産性や収入が上がっていきます。