To:チームメンバーのみんなへ
私たちの価値観である実力主義、すなわち
年功や性別、学歴、役職ではなく、実力が報酬をきめる方法は
「おおむね」公平だと感じています。
なぜ、「完全に」公平だと断言できないかというと、
心理的な理由があるからです。
それは、男性よりも女性の方が、
自分の実力を過小評価しやすいのです。
ヒューレット・パッカード社の調査によれば、
空きポストができたとき、男性は60%の自信があれば
それに応募するそうです。
しかし、女性は100%の自信がなければ立候補しないそうです。
また、フェイスブック社のCOOである、
シェリル・サンドバーグによれば、
男性は女性よりも自分の実力を誇大評価しやすいそうです。
仕事でなにかの成果をあげたとき、
男性は自分のおかげだと感じやすく、
女性は周りのおかげだと感じやすいわけですね。
男性は自己誇大化しやすく、
女性は自己矮小化しやすいのです。
そして、実力主義で仕事や報酬を決めるときに、
この性差が邪魔をすると私は感じています。
たとえば、私たちのチームでは
自分がどんな仕事をするか決めますよね。
その際に、女性のチームメンバーは、
2割くらい自分の実力を高く見てほしいですし、
男性は2割くらい自分の実力を低くみてほしい(笑)。
また、女性のチームメンバーが
自分自身の報酬額を決めたときも、
「もしかして、彼女は自分の実力を過小評価していないかな?」
という視点で助言をしてあげてほしいのです。
もちろん、男性でも自己矮小化しやすい例外もいるし、
女性でも自己誇大化しやすい例外もいるので、
相手をみて考えるのが一番です。
それはともかく、心理的に性差があるという
知識だけは持っておいてください。
目標管理制度を利用したパワハラに合いました。
この制度を利用すると、上記なことを生み出しやすいです。
デルタと報酬 | エッセンシャル ボーディングサイト(採用サイト)
[…] To:チームメンバーのみんなへ 私たちのチームでは、自分の報酬は自分で決める、 という少し変わった方法をとっています。 これは、初めてチームに加わったメンバーにとって それなりに面食らうようですね。 その際、報酬を決める時の根拠となるのは ・同業で働くとしたらいくらの報酬がもらえるか? ・前職でどれくらいの報酬をもらっていたか? ・他社でいくらくらいの報酬を請求しているか? といったことでしょうか。 まあ、たしかにこれは参考材料としては 妥当性が高いでしょう。 しかし、これだけでは不十分だな、と私は感じます。 なぜなら、 「報酬とは自分が生み出したデルタの見返り」 的な要素があるからです。 デルタとは、数学や物理の用語で、 「差分」とか「変化量」という意味です。 具体的に言えば、 あなたがチームにいることによって、 チームに対して、お客さんに対して、世界に対して どれだけの変化量を作り出せたのか? が報酬を決める際の一番の根拠になるからです。 ご参考:起業家の本当の価値とは 意味、わかりますよね? たとえ、前職や同業、他社などで大きなデルタを作って、 高い報酬をもらっていた人がいたとしましょう。 でも、それは私たちのチームで 大きなデルタを作れるという根拠としては少し弱い、 ということです。 ほら、よくいるじゃないですか。 前職ですごい実績を出して鳴り物入りで入ったのに 意外と活躍しなかったという中途の人が。 これは、前職では大きなデルタを作れたけれど、 新しい職場では大きなデルタを作れなかった、 ということですよね。 その際、前職と同じだけの報酬を支払うのは、 良いこととは言えません。 ですから、 ・同業で働くとしたらいくらの報酬がもらえるか? ・前職でどれくらいの報酬をもらっていたか? ・他社でいくらくらいの報酬を請求しているか? といった基準“だけ”で報酬を決めるのは、 マッチングターム(試用期間)ならしょうがないですが、 オンボード(正式採用)ではありえません。 まず、自分が生み出しているデルタについて 真剣に考えるようにしましょう。 次に、そのデルタに比べて 自分の報酬が高すぎるなら削り、 自分の報酬が低すぎるなら増やしましょう。 ただし、男性は自分の生み出したデルタを過大評価しやすく、 女性は自分の生み出したデルタを過小評価しやすい、 という認知バイアスがあることは忘れずに。 ご参考:実力主義は公平か? […]